ブルシャン好きのための、棚幅で選ぶワインセラー選定

最近のブルゴーニュシャンパーニュのボトルが大きくなってきている。

 

以前はそれなりにすんなり収まったはずのボトルが、いつのまにかマッスルボトルになってしまい、ワインセラーの中で大暴れしている。

では実際のところどのボトルがどの程度太くて、どのワインセラーならそれを格納することができるのか。若しくはどのワインセラーでも収納出来ないのか。

それを明確にしていきたい。

 

 

>結論

悲しいことに、現代のボトルサイズを鑑みた際に買っても良いワインセラーは9製品しか無い

ブルシャンをやっていくのであれば、この9製品以外を買うのはあまりおすすめできない。

 

☆120mm

シャンブレア プレミアム 160 PROF200-R 72万

https://kakaku.com/item/K0001036135/

上段が210mm、以降120ずつの間隔で最下段が290。

棚調整幅は25mm単位。

 

☆114mm

・ファンヴィーノ ブリリアント143 143本 65万 114mm

https://kakaku.com/item/K0001455112/

 (太いワインは2本分の幅を使う場合があります。転がるので別売りネックピロー推奨。棚外してワイン積めるのは最下段のみ)

ボトル保存効率性も高いセラー。

 

☆100mm(間口は80mm)

フォルスター エッセンシャル FJE-113GS 44本 14.5万

https://kakaku.com/item/K0001529869/

2023/5月発売だけあって最近のトレンドに完全対応!!!!

 

====太シャンパーニュの壁=====

 

☆90mm

・フォルスター ロングフレッシュ308, 408 90, 120本、55~70万

https://kakaku.com/item/K0001173603/

https://kakaku.com/item/K0001173602/

 (より太いボトルには12.5mm刻みで高さ調整可能)

 

・デイバイスタイル WF-C171W 171本、28万

https://kakaku.com/item/K0001102317/

 

・デイバイスタイル WF-C127W 127本、20万

https://kakaku.com/item/K0001102318/

 

・桜製作所 PRO CLASS SV155 155本 26万 2温度帯

https://kakaku.com/item/K0001021507/

・桜製作所 PRO CLASS SB103 103本 19万 0℃設定可能

https://kakaku.com/item/K0000973245/

 

・ドメスティック Silent Cave CS200B2 段積み前提で168~210本 65~72万 アンモニア冷却 ちょっと確認が必要なスペック

https://kakaku.com/item/K0001293245/

 

=======ブルシャンの壁========

 

◯85mm

フォルスター ロングフレッシュ273,271,140

 

 

・75~80mm

フォルスター上記以外の製品

デイバイスタイル ワインセラー

C410 棚幅調整機能あり(75to105?)

ユーロカーヴ 75mm(ソムリエの手の凹みで80mmはいけたような 70~90万 よく擦ることで有名だが・・・

 

========近代の壁==========

 

・75mmはもはやボルドーですら入らない。見よ、怒りのコスデストゥルネル80.7mmを!

 

 

 

 

 

 

>ボトルの太さ

上記選定の理由になるボトルの太さだが、期待通りシャンパーニュブルゴーニュが暴れている。

ボルドーも”近代化”を果たしているし、カリフォルニアはすでに平均値でボルドーを超えている!

 

下記、概ね有名銘柄と、太い感じのボトルと、これは普通くらいかな?というボトルの直径一覧です。

Cat 銘柄 VT Φ(mm)
シャンパーニュ マム R.V.S.V. 4.5 N.V. 98.6
シャンパーニュ シャルル・エドシック ブリュット in2018 Deg2022 N.V. 96.7
シャンパーニュ ルイナール N.V. 96.5
シャンパーニュ テタンジェ コント・ド・シャンパーニュ 2007 96.5
シャンパーニュ ボランジェ ラ・グラン・ダネ 2014 95.4
シャンパーニュ サロン 2013 95.0
シャンパーニュ ドン・ペリニヨン 2012 94.9
シャンパーニュ ドゥラモット 2014 87.8
シャンパーニュ ジャック・セロス Deg2022 N.V. 86.0
ブルゴーニュ D.R.C. グラン・エシェゾー 2017 94.3
ブルゴーニュ ルシアン・ル・モワンヌ シャブリ G.C. レ・クロ 2020 91.0
ブルゴーニュ ピエール・イヴ・コラン・モレ シャサーニュ・モンラッシェ 1er ボーディーヌ 2017 89.2
ブルゴーニュ トロ・ボー ショレ・レ・ボーヌ 2020 89.2
ブルゴーニュ J.F.ミュニエ ミュジニー 2014 88.1
ブルゴーニュ ルイ・ジャド ピュリニー・モンラッシェ 1er クロ・ド・ラ・ガレンヌ 2020 88.0
ブルゴーニュ ルフレーヴ ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ 2020 81.9
ボルド Ch. コス・デストゥルネル 2018 80.7
ボルド Ch. フォンプレガード 2018 75.6
ボルド Ch. ディケム 1990 75.6
ボルド Ch. ポタンサック 2015 74.9
ロワール ダグノー プイィ・フュメ ピュル・サン 2016 84.3
ロワール ニコラ・ジョリー クロ・ド・ラ・クレ・ド・セラン  1995 82.1
ロワール パトリック・ボードアン サヴニエール・ベルヴュ 2016 79.9
ローヌ ギガル コート・ロティ ブリュヌ・エ・ブロンド 1998 81.9
ローヌ アンドレ・ペレ コンドリュー 2020 81.9
カリフォルニア オー・ボン・クリマ ピノ・ノワール ノックス・アレキサンダー 2018 87.6
カリフォルニア ナパ・ハイランズ カベルネ・ソーヴィニョン ナパ・ヴァレー(ボトル上部の太い部分) 2019 85.0
カリフォルニア キスラー ソノマ・コースト ピノ・ノワール 2021 82.6
カリフォルニア ハドソン シャルドネ レディ・バグ ナパ・ヴァレー・カーネロ 2020 82.2
カリフォルニア KENZO 紫鈴 rindo 2020 75.8
カリフォルニア オーバーチュア N.V. 74.7
ドイツ ショヤマン ロゼ(陶器ボトル) 2021 84.2
ドイツ ヘイマン・レーヴェンシュタイン ウーレン・ラウバッハ グローセス・ゲヴェックス 2011 75.7
オーストリア F.X.ピヒラー リースリング ロイブナー・オーバーハウザー スマラク 2011 77.4

 

 

>故障について

なお、品質の低いセラーで問題になりがちな故障については、SwitchBotによる温度監視を導入することで概ね解決している。

SwitchBot 防水温湿度計 – SwitchBot (スイッチボット)
https://www.switchbot.jp/products/switchbot-indoor-outdoor-meter

※オンライン利用にはSwitchBot ハブ系が必要だったはず。

ワインセラーに放り込んでおけば、温度・湿度が一定以上/以下になった場合にメールでアラートを飛ばしてくれる。

極端な話では、安くて故障率の高いセラーを買ったとしても、故障はすぐに発見できるようになったので、ワインを冷蔵庫などに退避させることができれば品質リスクは概ねヘッジできるようになっている。

高額なセラーは断熱がしっかりしている場合が多いので、故障発見後の猶予時間や停電対策にはなるが、故障率という面では以前ほどの優位性は無い。

とはいえ、某メーカーの故障率はなかなかなので、どのセラーでも到着時は必ず試運転を1週間ほどするのがおすすめだが・・・

 

 

 

なお、フォルスターの高いワインを買うときは、弊社にご用命ください☆

お得価格でお手配いたします。

また、中温エアコンを使った部屋セラーの作成もご相談承ります☆

鮨式ピザ会 第二回

前回ご好評頂いたピザ会第二弾のお知らせです。


7/28(金)
1部 18:00~
ピザとイタリアワイン 9,000円予定(前回の内容に近いです)
8名募集

2部 20:00~
ピザとシャンパーニュ等 15,000円予定
7名募集(満員)

 

お料理:
ピザ11種類。
2部だけ高級食材ピザが2枚出ます。

 

ワイン:
1部は泡中心でイタリアワインのみ9種類
2部はシャンパーニュ主体で8種類

開催場所は前回同様、Pizzeria NeNe (ネネ)さんです!

 

Pizzeria NeNe

goo.gl

 

初回の経験を元に、ほんの少しパワーアップした内容での開催となります。2部はシャンパーニュとのマリアージュを楽しめればと考えています(ロゼシャン主体です)。 是非ご参加頂けると幸いです!

前回追加オーダーいただいたことを反省しまして、今回は1,2部ともに11種類のピザが出ます!!! 代わりに、サラダ等はなくしました(最初に1品何かお出しします)。 デセールは軽くソルベの予定です。 よりピザに集中した内容にいたしました。

 

7/20(木) モレ・サン・ドニ白の会

明日7/20(木)抜栓のモレ・サン・ドニ白の会のご案内です。
7/20はあと1席、翌日以降はあと1席ございます。
9種60ml、2.3万円です(金額そのままでレシュノー15が増えました!)

 

N.V. ポンソ ヴァン・ムスー ビュル・リュイザン(2014) MG
2019 レシュノー モレ・サン・ドニ ピエール・ヴィラン
2019 デジャック モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン
2018 デジャック モレ・サン・ドニ ブラン
2017 マルシャン・フレール モレ・サン・ドニ 1er レ・ジュナヴリエール
2016 ポンソ モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン(アリゴテ)
2015 レシュノー モレ・サン・ドニ ピエール・ヴィラン
2012 デュジャック モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン ブラン
2010 ポンソ モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン(アリゴテ)
 

モレ・サン・ドニでは少量ではありますがシャルドネピノブラン・アリゴテ(モンリュイザンのみ)から白ワインが造られています。モレ白のアペラシオンの面積としては2.5~2.6haです。
多くの白ワインは標高の高い斜面の上部(グランクリュ上部など)で作られることが多いです。
近年モレ白を作る生産者が微妙に増えており、今回お出ししていない生産者としてはクリスチャン・クレルジェ、フレデリック・マニャン、ブリュノ・クレール、ルー・デュモン、ドメーヌ・デ・ボーモン、ジョルジュ・リニエ、ピエール・アミオがいます・・・これで全部のはず・・・・。


ラインナップとしては、ポンソの自家用ヴァン・ムスー(何故売っていたのか不明)というクライマックスから始まり、デジャック・ポンソを中心に少しずつ古いアイテムになります。


N.V. ポンソ ヴァン・ムスー ビュル・リュイザン(2014) MG
ブルゴーニュの異端最高生産者のポンソ、その自家用泡です。一般販売はされていないのですが、何故か流れてきたので保護しました。モン・リュイザンのアリゴテ100%、ノンドサージュ。2014年は酸の素晴らしい偉大なVTなので、アリゴテの酸の鋭さがより強調された味わいを期待しています。
アリゴテ100%のスパークリングを飲んだことがありませんが、酸とミネラルが強い品種と考えると向いているのかも知れません。今回マグナムでのご提供なので、お代わりも可能です(モレ白会の後にグラスワインでご提供予定です)


2019 レシュノー モレ・サン・ドニ ピエール・ヴィラン
N.S.G.の優等生生産者レシュノー。バランスの良さと優しい口当たりが特徴です。
先日抜栓したオート・コートの白は意外とパワフルで驚きましたが、モレはどうでしょうか。
2019は果実も酸も強い偉大なVTです。


2019 デジャック モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン
モレ・サン・ドニの白といえばこの人、デジャックです。1985年の霜害で村名畑のピノノワールが枯死したため、シャルドネを植樹したところ成功したためその後も生産が続きました。モン・リュイザンはその成功を受けて2000年に植樹されたものです。


2018 デジャック モレ・サン・ドニ ブラン
主にシャンボール・ミュジニー境界にあるポルーに、村中央のクロ・ソロンのブドウをアッサンブラージュ。85年植樹なのでモン・リュイザンより樹齢が高い可能性があります。


2017 マルシャン・フレール モレ・サン・ドニ 1er レ・ジュナヴリエール
1813年から7世代にわたりモレ・サン・ドニに続くドメーヌ。当代のドニが1999年から継承。柔らかさ、果実感、力強さがキュヴェによって様々に現れます。
1er レ・ジュナヴリエールはクロ・ドラ・ロッシュの斜面上部、モン・リュイザンに隣接する畑です。まろやかで独特の白い小花のニュアンスがあります。


2016 ポンソ モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン(アリゴテ)
モン・リュイザンは3つのリューディーがあり、その1つのクロ・デ・モン・リュイザン(2.5ha)がドメーヌ・ポンソの単独所有畑です。うち0.98haに1911年にアリゴテを植樹しこのワインを造っています。
So2無添加。ミネラルの力強さが特徴です。
なお、昔はアリゴテ・シャルドネピノブランのブレンド(今のルジェのオートコート白がこのブレンドです)、1994年から2004年まではアリゴテ70シャルドネ30に、2005年からアリゴテ単独でのAOCあ認められ、アリゴテ100%になりました。


2015 レシュノー モレ・サン・ドニ ピエール・ヴィラン
2019との垂直ですが、2015は果実感が強い柔らかなVTです。


2012 デュジャック モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン ブラン
2019との垂直ですが、2012は果実感が強い柔らかなVTです。2022年末に抜栓したときわ、極めて素晴らしいミネラルと酸の柱でした。


2010 ポンソ モレ・サン・ドニ 1er モン・リュイザン(アリゴテ)
2010年はクラシカルで全ての要素を備えた偉大なVTです。
2016良年、2014偉大酸年泡、2010偉大年と比較することで、ポンソのモン・リュイザンが見えてくると思います。